【完】友達以上恋人未満。~それがオレの恋~
お母さんのことも、暴力振られたことも許せないけど…まだ死なれちゃ困る。
どうやって帰ったのか覚えてないけど、気がつくと家の前に居た。
早く帰らなきゃ…。
「お父さん…どこ……?」
家は真っ暗で、人の存在すらない。
月の光がリビングに唯一入り込んでいて、部屋の中が照らされていた。
そんななか、うっすら人影が見えた。
「お…父さん…?」
呼んでも返事は無くて、まったく動かない。
「お父さん…。ねえお父さ……」
お父さんの顔を見ようと近寄ったとき、突然体全体に激しい痛みが走った。
「…お帰り、美陽」