天 使 の 願 い 祐side
それはブスだからじゃなくて……、
彼女が泣いていたから_。
「……っ、ひっく」
しゃっくりをして、小さな肩を揺らす。
それは可愛くて愛しくて、無性に抱きしめたくなる。
でも出来ない、僕は君の何でも無いから_。
「……っゴメンなさい、怖くて、嬉しくって……っ」
相手を真っ直ぐ見る_、
自分より遥か身長が低い、157cm当たりだろう、
真っ黒な大きなくりくりな瞳は吸い込まれそうな_、
そんな感じがして、余計彼女を真っ直ぐ見れない。
薄い茶色い髪の毛は自分よりサラサラで腰位ある。
すらっとした体形に、似合わないダボダボの制服。
1年生だろうか?
ぼ‐っとしていると彼女は自分に、
笑顔を見せてくれた_。
そして、涙を一筋……、
それはとても綺麗で、桜のバックが似合っていて、
この時僕は君に恋に落ちたんだ_。