【短】野球ボール〜励ちゃんの春〜
「あー、なるほど」


納得して頷く俺。


「どういうことだ?何で励は分かってんだよ!!」


もしかしなくても…渉さん頭悪い?


「渉さんバカっすか?俺でも分かりましたよ」


ケロッと爽が言った言葉に……


「学年ワースト三位で悪かったなあ!!」


一本背負いを決めた渉さん。

何で柔道部じゃないんだろう…。


てゆーか、学年下から三番目って…。




「痛ぇっす!!だーかーら、その子かわいいってことだろ?」


「……まぁな」


一輝の微妙な反応にピンときた。

なんとなくだけど。


「なるほど!!その子をマネージャーにして、それを餌に部員を集める作戦かっ!!」


餌って…。


「単純っすけど、絶対数は稼げますよ」
< 14 / 29 >

この作品をシェア

pagetop