【短】野球ボール〜励ちゃんの春〜
「お願いします」


ペコリとピッチャーに頭を下げる。


「おう!!気楽になっ」


本当にいい先輩ばっか。

野球を高校でも続けるか悩んでたけど、ここの野球部ならがんばれるかも。


構えた先輩ピッチャーから、ボールが放たれた。


スカッ


「ナイススイングッ」


空振った俺に、優しく声をかけてくれる。




てゆーか…遅っ。


新入生だから軽く投げてくれてんのかな?

まさかあんな遅い球くると思わなかった。


ふーっと一つ息を吐いて、またバットを構える。


カキーンッ


よし、今後は当たった。

でも緩いボールだから、あんま飛ばないやー。


カキーンッ!!

カキンッ!!

カッキーンッ!!
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