TIME
「ねぇ、ひぃちゃん」


「なに?」




「ひぃちゃんってさ、どうして人の悩みを分かってくれるのうまいの?」


うーん…困ったしつもんだね


「えっと…」




「辛い事をなるべく分かってあげたいって大切な事じゃない?」



「うん」



「たぶんだけど、悩んでる人って、人の価値観を聞いているわけじゃなくて…」



「きっと大切なのは悩んでる人を認めてあげて、それがあきらかに間違ってたら注意はするけど…」



「ほとんど自分の答えは決まっているから、それを後押ししてあげるのが大事…なんじゃない?」





「…でも全部の悩みにそれが当てはまるわけじゃないけど」



「そっかぁ」



頷く友人に私は問いかけた



「でもどうして急にそんな事聞いてきたの?」


「…私の友達がね、ちょっと悩んでるからそれで私も相談に乗れたらなぁって思って」


「そっか、頑張れ桜ちゃん」

「うん、分かった!がんばる!」
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