TIME
「名脇役…ですか?」


「そう例えば、あ、今日買い出し忘れたけど夜遅い…って時に役に立つし、仕事で疲れた人には温かいおでんなんか良いと思うんだ」



「それに…ずっと明るいだろ?」


「明るい…ですか」


確かに、誰も出歩かないような夜更けでも誰かと会うことが出来るのがコンビニだな


「人がいるのといないのって、全然違いますもんね」



「そういう事」



何かうまく誤魔化された気分だけど、雰囲気が重くならなくて安心した。


そこでタイミング良く先輩の家と俺の家への別れ道に差し掛かる



「って事かな、…ってもうこんな時間だ
そろそろ帰れよ」


「はい、お疲れさまでした」


「お疲れ。また明日な」



俺は先輩と別れ
押していた自転車に股がった
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