TIME
里田に送ったメール送信数は10件をこえ、未だに返信はない
あいつの事だからきっと
ひょっこり風邪でした
なんて登校してきそうだけど、
3日間も連絡が無いのは
送ったメールはすぐ返してくる里田にしては異常な気がする
担任にもあれから連絡はないようだ
里田の家は両親が医療関係の仕事で
帰りが不規則だと本人から聞いた事があるから
担任のかけた電話にも気付けていないのかもしれない
「何してるんだアイツは」
ため息が漏れる
「守中君」
とその時同じクラスの女子に話しかけられた。
「なに…?えっと」
確か八城といつも話していた人だった様な名前が思い出せない
「上田だよ、もう1年も同じクラスなんだから名字くらい覚えてよ」
ちょっと呆れ顔の上田に俺はごめん、と一言謝った
「それは良いけど、里田君から連絡来た?」
「いや、まだだけど…」
そっか、と上田は俯く
「上田は里田と仲良かったっけ?」
それは今の上田の仕草を見て思った疑問だった。
「うん…たまに放課後校外で会った時に遊ぶ位だけど」
あのどこでも湧いて出てくる里田が最近俺のバイト先に全然やってこない理由はこれだったのか
俺は少し納得した。
まぁ、お陰で俺が先輩から説教をされる回数が減って助かっているのだが
だいたいアイツはいつも突然やって来ては
仕事している俺に笑顔が気持ち悪いだの
客(里田)に対して言葉遣いがなってないだの営業妨害さながらの行為をしていた訳で
「わかった、連絡が来たら上田さんにも教えるよ」
「私ももし連絡が来たら守中君に教えるね」
「分かった、よろしく」
上田は小さくありがとと呟き自分の席に戻って行った。
俺は里田が登校して来たら聞く事が増えたなと思った。
あいつの事だからきっと
ひょっこり風邪でした
なんて登校してきそうだけど、
3日間も連絡が無いのは
送ったメールはすぐ返してくる里田にしては異常な気がする
担任にもあれから連絡はないようだ
里田の家は両親が医療関係の仕事で
帰りが不規則だと本人から聞いた事があるから
担任のかけた電話にも気付けていないのかもしれない
「何してるんだアイツは」
ため息が漏れる
「守中君」
とその時同じクラスの女子に話しかけられた。
「なに…?えっと」
確か八城といつも話していた人だった様な名前が思い出せない
「上田だよ、もう1年も同じクラスなんだから名字くらい覚えてよ」
ちょっと呆れ顔の上田に俺はごめん、と一言謝った
「それは良いけど、里田君から連絡来た?」
「いや、まだだけど…」
そっか、と上田は俯く
「上田は里田と仲良かったっけ?」
それは今の上田の仕草を見て思った疑問だった。
「うん…たまに放課後校外で会った時に遊ぶ位だけど」
あのどこでも湧いて出てくる里田が最近俺のバイト先に全然やってこない理由はこれだったのか
俺は少し納得した。
まぁ、お陰で俺が先輩から説教をされる回数が減って助かっているのだが
だいたいアイツはいつも突然やって来ては
仕事している俺に笑顔が気持ち悪いだの
客(里田)に対して言葉遣いがなってないだの営業妨害さながらの行為をしていた訳で
「わかった、連絡が来たら上田さんにも教えるよ」
「私ももし連絡が来たら守中君に教えるね」
「分かった、よろしく」
上田は小さくありがとと呟き自分の席に戻って行った。
俺は里田が登校して来たら聞く事が増えたなと思った。