TIME

俺はベッドに転がって二つ折りの携帯電話を開いた。


メールが……一件届いていた。


差出人は八城さん。


あれから八城さんを家まで送った時には自然と打ち解けていて、いつの間にか携帯のアドレスを交換していた。





……やっぱり、好きなのかなぁ。


嬉しくもあり、それに合わせて胸の鼓動も少し早くなる。




俺は冷蔵庫から麦茶を出してコップに注ぐ。


そしてそれを一気に飲み干すと、少しだけ鼓動が収まってきた。





でも……何か違う気がするんだよな。




こんな時に里田が居ればどれだけ気が楽になるか。


アイツ……何してるんだろうな。
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