TIME
夜更け、そろそろ風が冷たくなってきた。秋風が吹き抜けるのももう少しだろう。


秋はいい、涼しいから。

クーラーガンガンも悪くないけどちょっと疲れるから


俺はそう考えながら一人
夜道に自転車を走らせていた。


点々と灯りが灯る中、一人チャリこぎ進むってなかなか楽しい。


しかし、こんな時間に散歩している人を見つけるとちょっとだけ悔しくなる。貸切夜道を邪魔された気分になって。


早く寝ろよ。と思いながらその横を通り過ぎようとした時に

その散歩者が自分の知っている人だったから急ブレーキを掛けて止まってしまった。
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