最高の君。


「たっだいま~!!」



気分良く家に帰った。



「あ、美桜…」

「陽斗がいるなんて珍しい……って、何!?
何かあるの!?」

「あ、まぁ……」



リビングにいた陽斗はスーツ姿。



彼のスタイルの良さか、ビシッとキマってる。



鼻血もんだよ……。



「今から行くの?」

「あぁ、夜遅くなるから」

「そ…」



パーティーとかかな?



「モデルみたいだね」

「あー…そう見える?」

「うん」



初めて見た人は一目ぼれすると思う。



あたしも見た瞬間、ドキッてしたもん。



「やべっ時間だ!!
行ってくるっ」

「い、行ってらっしゃい……」



陽斗は急いだように出て行った。



「…………」



ど、どうしよっかな……。



取り敢えず……





「……制服、着替えよ……」




―――――
――――――――





「…おご馳走様でした」



あんなに急いでいたのに、あたしの晩ご飯を準備してくれてた陽斗。



そんな所、優しいよね。


「はぁっ~…」



本当は昨日の事聞きたかったんだよね。



何でキスしたのかな?



あたしの事どう思ってるのかな?



聞きたかったよ……。



このまま待っていようかな?



でも眠たいな。



昨日寝れなかったしな。



学校で寝ちゃうしな……。



そう思ったら、急に睡魔が襲って来て……。



そのままテーブルに俯せて眠ってしまった。



……お皿片付けてないのに……。





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