最高の君。
普通の、極平凡な日々は、
陽斗の出現によって変わった。
そしてまた……――
「えぇぇぇえ!?」
「しっ、來羅ちゃん静かにして!!」
「あ、うんうん……」
來羅ちゃん声が大きい!!
みんなに聞かれたらどうするのよ!!
「でもさ、陽斗君って意外」
「そう?」
「…まぁあたしは、率直に聞く美桜が意外、と言うか有り得ないけど」
「うぅ……」
それは言わないで……。
來羅ちゃんに陽斗が告白してきた事を話した。
まぁ…予想してた反応と同じ。
「バカね~美桜は。
普通男からコクるの待つでしょ?
何自分から聞いちゃってんのよ」
「だってぇ~…」
あたしチマチマした事嫌いだし。
それに気になるじゃんか!!
「でも陽斗君、美桜の事好きだったんだね」
「ん……」
お風呂での事はあやふやにしか覚えてない。
湯船に浸かり過ぎて、のぼせて、そのまま気絶。
気付いた時にはあたしの部屋にいた。
「あ……」
パジャマ着てたし……
まさか陽斗に裸見られた!?
有り得ない……。
あたしの貧乳……。
「澪音さんじゃなくて美桜選ぶ人始めて見た」
まったくもってその通りだよ。
男運が無かったあたしが、あんな美人なイケメンに告白されるとか。
誰が想像したでしょうか?
あぁっ……。
単細胞なあたしの脳にはついていかない!!
「はぁぁぁあ…」
來羅ちゃんが言う通りなんだよ。
澪音姉ちゃんじゃなくあたしってのが引っ掛かる。
訳分かんない…。