最高の君。
「陽斗、彼女にしてくれるの?」
「いいよ」
「じゃ今からあたしは陽斗の彼女ね!!」
人生初!!
あたしに彼氏が出来ました!!
でももっとさ実感わかないのかな?
あっさりしててつまんなーい。
「あ、そうだ」
「どうしたの?」
「これから澪音さんと話す機会が増えるけど、ヤキモチやくなよ」
「えっ…!!」
澪音姉ちゃんとこれからも話すの?
「…………」
「気にすんなって。
仕方ないだろ」
仕方無いって言われても……。
色々不安になっちゃうよ。
澪音姉ちゃんでしょ?
「ゆ、誘惑されないでね……」
「されるかっつーの。
何? 美桜はそんな事心配してんの?」
「そんな事じゃないもん!!」
あたしにとっては重要な事だもん……。
澪音姉ちゃんみたいなプロポーションがないあたしには"誘惑"なんて出来ない。
でも澪音姉ちゃんは出来ちゃうもん……。
あたし、ダイエット…しよっかな…。
でもまた失敗したら…。
「あー美桜の両親にも言わなきゃかな?」
「え、何で?」
「だって一応住まわせてもらってる身だし?」
「んー?」
よくわかんないけど、そうなのかな?
「さてと、飯でも作るか」
「あたし手伝う!!」
「いいよ。
美桜が手伝うと余計時間が掛かる」
「うっ……」
酷い。
でも当たってる……。
「ね、いつか陽斗の両親にも会わせてね!!」
「……いつかな」
返事に間があったけど、何かあるのかな?
陽斗の謎には両親まで関わってるの?