最高の君。

「俺の叔母さん…、事務所の社長なんだけど、その人の知り合いが学校の次期理事長で、名前を誤魔化して入ってる」

「変装とかしてるの?
何組?」

「あぁ。
組は…6…」



2つ隣りのクラスか…。



なんかビックリすぎて、全部に納得しちゃってる。



「もう秘密な事ない?」

「あったらまた話すから、寝ろ」

「そーだね……」



忘れてたけど、明日…というか日付変わったから今日は学校あるんだった。



今日の事は來羅ちゃんに報告しなきゃ……。





―――――――――
―――――――
―――――
―――…





「マジで?」



陽斗の事話した來羅ちゃんの一言はそれだった。


そりゃ來羅ちゃんもそう思うよね~。



「雨宮陽斗か……」

「今日のニュースでも取り上げられてたよ。
忙しいの?」

「そうみたい。
テレビのカメラとか、とにかく報道陣が付きまとってるらしいよ」

「へぇ~…。
美桜は大丈夫なの?」

「だってあたし関わる事ないし」



マンションだって別の部屋の住人って思われてるかも知れないもん。



「てかよかったの?
あたしにこんなに話して……」

「いいんじゃない?
だって來羅ちゃんはあたしの大切な友だちだもん!!」



來羅ちゃんになら何でも言えるし。



「はぁ~…。
美桜の言葉は信用ならないからなぁ~…」

「なによ!!」

「全くだ」

「ちょっ……ん?」



何か今、男の声がしなかった?



空耳……



「んな訳ねーだろ」

「そうだよねー………って!?」



この声っ!!



まさかまさか!!



「は、陽っ……ぶっ!!」

「黙れ」



むぅ~!!



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