蜜林檎 *Ⅱ*
「そうそう・・・」

「本当に
 隠し子はいるんだけどね・・
 
 子供が居る生活ってこんな
 感じなのかな
   
 なら、毎日、楽しいね」

「そうだね」

樹は、杏を後ろから

強く抱きしめる。

『イツキ
 いつかのプロポーズ
 
 あれは
 今でも有効ですか?』
  
そう問う事を、杏は止めた。

私たちは、昨日、新しい

スタートを切ったばかり
  
始まったばかりなのだ・・・

急ぐ事はない。
  
『私たちはずっと・・・

 今を、明日を、未来を
    
 二人で歩んで行く』
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