蜜林檎 *Ⅱ*
「お久し振りです」

「こんばんは
 居酒屋に酒ってどうかと
 思ったんだけど
 これ、お土産・・・」

三人がそれぞれに運ぶ袋には
種類豊富にお酒が入っていた。

中には、高価なお酒も多々ある
 
「おう、こんなにたくさん
 すまないな
 
 ここに置いてくれ
 ありがとう
 後で一緒に飲もうな
    
 センリに、オミに、ケイ
 本当久しぶりだなぁ
 
 髪を赤や茶や金色に染めてた
 生意気なガキがいつの間に
 オヤジになって・・・
    
 どいつもこいつも
 いい顔してるじゃないか
 さあ、座れ座れ・・・
 アン、コップ
 出してやってくれ」

「はい」
  
杏と久しぶりに会った三人は
樹と元の鞘に戻った事を
喜び合うのだった。
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