蜜林檎 *Ⅱ*
「みんなが集まってくれて
 お父さん、よかったね」

「こら、アン
 しゃべっていないで
 みんなに酒を注がないか」

「はい、はい」

みんなはお酒を飲み、いろんな
話で盛り上がっていると
ドアが開く。

「おやっさん、元気してる?」

「おう、サクヤ、やっと来たか
 入れ入れ
 イッキ、ごくろうさん」

朔夜と一緒に店内に入って来た
樹に、杏は言う。

「駐車場までの道
 迷わなかった?」

樹は頷き、朔夜と一緒に
席につく。
 
「おやっさん、ユリちゃん
 今日無事に、女の子を
 出産したらしいね
    
 おめでとうございます」

「おう、ありがとう」
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