蜜林檎 *Ⅱ*
あの子の妹
あの子の妹
雅也の許しを得た二人は
やっと心穏やかに
誰に気兼ねする事もなく
誰に邪魔される事もなく
幸せな時を過ごしていた。
とは言っても、杏はバイトと
店の手伝いの両立という
また、忙しい日々。
樹は、シングルの発売も
好調で、そのままアルバム制作
に突入していた。
そんな二人が、一緒に過ごせる
時間など限られている。
杏の誕生日も樹のシングルの
プロモーションビデオ撮影が
時間内に撮り終わらなかった為
に撮影がおして、結局、誕生日
には間に合わず、日を跨いで
簡単にお祝いをしただけだった
それでも23歳の誕生日は
杏には一生忘れる事の
できない、誕生日となる。
何故なら、左手薬指に輝く
婚約指輪を、照れる樹に
指に嵌めてもらった日
でもあるから。
杏は、指輪を見る度に自分の手
で輝きを放つ、樹の愛の証に
胸が高鳴った。
これからの二人の未来に
思いを馳せた。
やっと心穏やかに
誰に気兼ねする事もなく
誰に邪魔される事もなく
幸せな時を過ごしていた。
とは言っても、杏はバイトと
店の手伝いの両立という
また、忙しい日々。
樹は、シングルの発売も
好調で、そのままアルバム制作
に突入していた。
そんな二人が、一緒に過ごせる
時間など限られている。
杏の誕生日も樹のシングルの
プロモーションビデオ撮影が
時間内に撮り終わらなかった為
に撮影がおして、結局、誕生日
には間に合わず、日を跨いで
簡単にお祝いをしただけだった
それでも23歳の誕生日は
杏には一生忘れる事の
できない、誕生日となる。
何故なら、左手薬指に輝く
婚約指輪を、照れる樹に
指に嵌めてもらった日
でもあるから。
杏は、指輪を見る度に自分の手
で輝きを放つ、樹の愛の証に
胸が高鳴った。
これからの二人の未来に
思いを馳せた。