蜜林檎 *Ⅱ*
樹の返答に、杏は驚かなかった
何となく、彼女の物では
無いかと思っていた。
「やっぱり・・・二人は
まだ続いていたの?」
杏のその言葉を受けて
樹は、少し強い口調で話す。
「杏、俺を見ろ」
杏は、樹の瞳を真っ直ぐに
見つめた。
「マリアを一度だけ、車に
乗せて彼女の家まで送って
行った事があるんだ
その時に、両親からもらった
大切なピアスを片方
落としたかもしれないと
彼女から後で聞いて
俺達は、車内を探したけれど
見つからなかった
それが、あのピアスだよ」
片方だけ落としたピアスが
何故、この家に両方あるの?
「マリアを車に乗せたのは
その一度だけで
俺達は、もうずっと以前に
別れている」
一度だけ・・・
何となく、彼女の物では
無いかと思っていた。
「やっぱり・・・二人は
まだ続いていたの?」
杏のその言葉を受けて
樹は、少し強い口調で話す。
「杏、俺を見ろ」
杏は、樹の瞳を真っ直ぐに
見つめた。
「マリアを一度だけ、車に
乗せて彼女の家まで送って
行った事があるんだ
その時に、両親からもらった
大切なピアスを片方
落としたかもしれないと
彼女から後で聞いて
俺達は、車内を探したけれど
見つからなかった
それが、あのピアスだよ」
片方だけ落としたピアスが
何故、この家に両方あるの?
「マリアを車に乗せたのは
その一度だけで
俺達は、もうずっと以前に
別れている」
一度だけ・・・