蜜林檎 *Ⅱ*
同じ想いを胸に、愛する人の
手を放した彼女達。

「今になって思う事は、ただ
 彼を好きな気持ちを胸に
 とことん突き進めばよかった
   
 彼を思って痛む胸の辛さ
 ぐらい、触れ合える距離に
 存在できるんやったら
 耐えてゆける・・・
   
 裏切られるんやったら
 それでも良かったなんて・・
   
 今更言ってもしゃあないね
 友達でおれるだけ
 まだいいかぁ
   
 何言ってるんやろう、わたし
 飲みすぎた~」

もしかしたら瞳は、今もまだ
圭司を愛しているのだろうか。

後悔の念は、一生、消せない。

『アン、あなたは
 
 イッキの手を離しても
   
 後悔はしない?』
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