蜜林檎 *Ⅱ*
他愛のない話を雅也とした
後は、杏と一緒にデートに
出かけて行く。
そして杏をちゃんと
送り届けて、彼は帰って行く。
樹は必ず、雅也に一言告げて
から、杏と一緒に過ごすように
なっていた。
雅也は相変わらず、黙ったまま
何も答えてはくれないが
隠れて逢っていると思われる
行為だけは避けたかった。
樹の思いは、雅也に
ちゃんと届いていた。
そんなある日、いつものように
店で杏の帰りを待つ
樹の姿があった。
樹の携帯電話が店内に鳴り響き
杏からのメールが届く。
その内容は、少し残業で遅く
なる事を知らせるものだった。
「アンからか?」
「はい、仕事で少し
遅くなるそうです」
後は、杏と一緒にデートに
出かけて行く。
そして杏をちゃんと
送り届けて、彼は帰って行く。
樹は必ず、雅也に一言告げて
から、杏と一緒に過ごすように
なっていた。
雅也は相変わらず、黙ったまま
何も答えてはくれないが
隠れて逢っていると思われる
行為だけは避けたかった。
樹の思いは、雅也に
ちゃんと届いていた。
そんなある日、いつものように
店で杏の帰りを待つ
樹の姿があった。
樹の携帯電話が店内に鳴り響き
杏からのメールが届く。
その内容は、少し残業で遅く
なる事を知らせるものだった。
「アンからか?」
「はい、仕事で少し
遅くなるそうです」