蜜林檎 *Ⅱ*
樹の鼓動を聞いていると
涙が溢れてくる。
どうして、こんなにも愛しい。
「杏、どうかした?」
涙で潤んだ瞳で杏は、樹を
見つめて自分の思いを口にする
「ステージに立つ貴方は完璧で
尊くて、神々しい
この手をいくら伸ばしても
貴方に届かない
私の手が貴方に触れる事など
許されないような気がした
私の胸は、苦しくて苦しくて
たまらなくなった
こんなに苦しい胸の痛みに
ずっと耐えていかなくちゃ
いけないのなら・・・・・・
貴方なんかいらない
私は、そう思ってしまった
あなたは、すごい人で
皆が貴方を愛してる」
樹は、杏の瞳から零れ落ちる涙
に触れた後、彼女を息も
出来ない程に強く抱きしめた。
そして、耳元で告げた。
「杏、このままで聞いて・・・
俺は、完璧な人間
なんかじゃない
本当の俺はいつも寂しさに
震えている・・・」
涙が溢れてくる。
どうして、こんなにも愛しい。
「杏、どうかした?」
涙で潤んだ瞳で杏は、樹を
見つめて自分の思いを口にする
「ステージに立つ貴方は完璧で
尊くて、神々しい
この手をいくら伸ばしても
貴方に届かない
私の手が貴方に触れる事など
許されないような気がした
私の胸は、苦しくて苦しくて
たまらなくなった
こんなに苦しい胸の痛みに
ずっと耐えていかなくちゃ
いけないのなら・・・・・・
貴方なんかいらない
私は、そう思ってしまった
あなたは、すごい人で
皆が貴方を愛してる」
樹は、杏の瞳から零れ落ちる涙
に触れた後、彼女を息も
出来ない程に強く抱きしめた。
そして、耳元で告げた。
「杏、このままで聞いて・・・
俺は、完璧な人間
なんかじゃない
本当の俺はいつも寂しさに
震えている・・・」