蜜林檎 *Ⅱ*
寂しいよ
雅也は、杏の肩を抱き言う。
「アン、大丈夫だよ
イッキは、事故と
ツアーの疲れで、今は
眠っているだけだから」
続けて、真野は言う。
「杏さん、この事は
身内の方以外には、今はまだ
他言しないで頂きたいのです
マスコミに知られては大変な
事になってしまいますので
彼の容態を見続けた後に
折を見て、記者会見を開き
私から説明する予定で
いますので
宜しくお願いします」
「分かりました」
樹に逢う為には、インターホン
で許可を取り、病室内へ入る。
まず、スリッパを履き替えて
専用のガウンを着用する。
そして十分に手を洗い、消毒液
を付ける。
このように集中治療室に入る為
にしなくてはいけない事を
看護士に聞きながら、杏の心を
不安が襲う。
『こんな場所に入らなくては
いけない程に、樹の症状は
重い・・・・』
「アン、大丈夫だよ
イッキは、事故と
ツアーの疲れで、今は
眠っているだけだから」
続けて、真野は言う。
「杏さん、この事は
身内の方以外には、今はまだ
他言しないで頂きたいのです
マスコミに知られては大変な
事になってしまいますので
彼の容態を見続けた後に
折を見て、記者会見を開き
私から説明する予定で
いますので
宜しくお願いします」
「分かりました」
樹に逢う為には、インターホン
で許可を取り、病室内へ入る。
まず、スリッパを履き替えて
専用のガウンを着用する。
そして十分に手を洗い、消毒液
を付ける。
このように集中治療室に入る為
にしなくてはいけない事を
看護士に聞きながら、杏の心を
不安が襲う。
『こんな場所に入らなくては
いけない程に、樹の症状は
重い・・・・』