蜜林檎 *Ⅱ*
「だから、俺は
誰も責めたりしない
俺はイツキさん
貴方の息子じゃない
二人の父親は
俺には要らない」
はっきりとそう告げる烈の姿は
とても凛々しかった。
樹は、ほんの少しだけ
寂しい気持ちになる。
烈は帰り際、振り返り
樹に告げた。
「貴方はずっとこれからも
俺の憧れの人です
だから早く怪我を治して
歌ってください」
樹は、目の前が涙でぼやけて
百合と共に病室を出て行く
烈の後ろ姿を見れない。
「ありがとう」
病院に戻った杏は、百合から
話を聞き、慌てて荷物を
その場に置き、病室のドアを
開け、樹に駆け寄った。
そして、彼を
そっと抱きしめた。
誰も責めたりしない
俺はイツキさん
貴方の息子じゃない
二人の父親は
俺には要らない」
はっきりとそう告げる烈の姿は
とても凛々しかった。
樹は、ほんの少しだけ
寂しい気持ちになる。
烈は帰り際、振り返り
樹に告げた。
「貴方はずっとこれからも
俺の憧れの人です
だから早く怪我を治して
歌ってください」
樹は、目の前が涙でぼやけて
百合と共に病室を出て行く
烈の後ろ姿を見れない。
「ありがとう」
病院に戻った杏は、百合から
話を聞き、慌てて荷物を
その場に置き、病室のドアを
開け、樹に駆け寄った。
そして、彼を
そっと抱きしめた。