蜜林檎 *Ⅱ*
「あの子の元気な姿を一目だけ
でも見たくて事務所の人に
連絡しても、受け入れて
もらえなくて・・・
新聞記者に主人の知り合いが
いたので何とか無理を言って
教えてもらい、ここまで
来たんです
あの子はどこに、容態は
大丈夫なんでしょうか?
頭とか打ってないのかしら
・・・・・・」
「お母さん、イツキさんなら
大丈夫ですよ
私が病室まで御案内します」
「ありがとう、貴女は
いっちゃんの彼女?」
「いえ、スタッフの一人です」
病室の前に立つ、スタッフが
杏に声をかける。
「アンズさん
お花、活けましたよ」
「ありがとう」
「それでは、今から一時間は
私が責任を持って、こちらで
待機してお見舞いに来られた
方にはうまく理由を説明して
出直して頂けますように
お願い致しますので
どうぞ、ご心配なさらずに
ゆっくりと、お二人で
過ごしてください」
でも見たくて事務所の人に
連絡しても、受け入れて
もらえなくて・・・
新聞記者に主人の知り合いが
いたので何とか無理を言って
教えてもらい、ここまで
来たんです
あの子はどこに、容態は
大丈夫なんでしょうか?
頭とか打ってないのかしら
・・・・・・」
「お母さん、イツキさんなら
大丈夫ですよ
私が病室まで御案内します」
「ありがとう、貴女は
いっちゃんの彼女?」
「いえ、スタッフの一人です」
病室の前に立つ、スタッフが
杏に声をかける。
「アンズさん
お花、活けましたよ」
「ありがとう」
「それでは、今から一時間は
私が責任を持って、こちらで
待機してお見舞いに来られた
方にはうまく理由を説明して
出直して頂けますように
お願い致しますので
どうぞ、ご心配なさらずに
ゆっくりと、お二人で
過ごしてください」