蜜林檎 *Ⅱ*
「イッキ、その時の俺や
ユリの気持ち
おまえにはわかるだろう?
本当の母親が親権をとれない
そんなに悔しくて悲しい事は
ない、ひどい絶望感を・・・
その後、またユリの病気が
酷くなっていった
シン、今の旦那と出会って
ナナという可愛い娘、宝を
得て、ユリはやっと、長い
苦痛から解放されたんだ」
「俺は、何も知らないで・・・
ユリになんて言えばいい
・・・」
「俺もただの親バカだよ
娘には幸せになってもらいたい
杏の事を思うとイッキとの事を
許すのが筋かも知れない
だけど、ユリの人生が傾いた事
に少なからずイッキとの事が
絡んでいる以上、わしは認める
事はできない
レツは今も、ちがう姓で
生きているんだ・・・
何も知らずに」
ユリの気持ち
おまえにはわかるだろう?
本当の母親が親権をとれない
そんなに悔しくて悲しい事は
ない、ひどい絶望感を・・・
その後、またユリの病気が
酷くなっていった
シン、今の旦那と出会って
ナナという可愛い娘、宝を
得て、ユリはやっと、長い
苦痛から解放されたんだ」
「俺は、何も知らないで・・・
ユリになんて言えばいい
・・・」
「俺もただの親バカだよ
娘には幸せになってもらいたい
杏の事を思うとイッキとの事を
許すのが筋かも知れない
だけど、ユリの人生が傾いた事
に少なからずイッキとの事が
絡んでいる以上、わしは認める
事はできない
レツは今も、ちがう姓で
生きているんだ・・・
何も知らずに」