明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。
街は日曜のせいかとてもにぎやかだ。
たくさんの人の中にアタシたちはまぎれている。
…アタシの想いも雑踏の中消えてしまえばいいのに。
「さっき見たワンピースが…
可愛いなと思って…」
ぼんやりと先生のこと考えてたなんて言えない。
だからさっき見たワンピースを思い出しながら答える。
確かに可愛かったけど。
値段が高くて到底アタシには手が届かない。
「叔母さんにわがまま言って買ってもらっちゃえば?」