明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。
ま、先生はアタシのこと、
手伝わないだろうな…。
そう思いながら
机に用意してあったプリントを見て実験材料が班ごとにそろっているか確かめる。
ちらっと先生のほうを見るけれど先生はアタシにまったく興味がない、
そんな風に感じた。
さっきと変わらないままずっとパソコンを操作している。
…いいけど。
「ふう、やっと終わった…」
アタシは小さくそうつぶやいて先生のほうへ顔を向ける。
暗いのとパソコンの画面に隠れて余計に先生の表情がわからない。