明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

あまりのけだるさにふと立ち止まり何気なく向けた視線の向こう、
雑踏の中に雨霧の姿が…

…見たような気がした。



「…雨霧…?」

目を凝らしてみるが・・・。
気のせいか。


「なに?どうしたの?」

「いや、なんでもない」



どうか…しているな、
俺も。








< 136 / 502 >

この作品をシェア

pagetop