明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。
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「ねぇ、あの先生すごくよくない?」

「高篠先生っていうんだって、化学の先生」

「やさしそうで笑顔がステキ」

そうだろうか。

なんだか違うような気がする。



その笑顔の向こう。

アタシはずっと近づけなかった。


先生は自分からは決して笑顔を見せない。

相手の感情に合わせている。


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