明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。
どちらかと言えば彼女は苦手なタイプだ。
いつも俺の側に寄ってくるような女子生徒とは違う。
一線引いて俺を見ている。
まるで本当の俺を見透かしているように。
俺はいつも虚無感の中、
毎日を過ごしている。
正直、別に好きで教師になったわけじゃない。
親が教師だったから俺も当然なるんだと思っていただけだった。
そしていざその立場になってみるとなんの意味も感じない。
でもいまさら方向転換する、
という気もなく。