明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。
誰が本命?
今の恋人は誰だ?
そんなことすら自分でわからなくなっている。
何人もの女性が俺の前に現れそして消えてゆく。
周りを欺いて生きていくことくらい容易い事だった。
誰もそんな本当の俺を知らない。
先生、先生と慕ってくるたくさんの
生徒の中でただひとり遠くから俺を見る雨霧 葵だけは…。
彼女だけは他の生徒とは違う。
だから
彼女には無関心を決め込むのが一番いい。