明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

「はあ、はあ…」

教室棟から中庭への出口の扉に手をかける。

…先生のところへ行って…
それから…どうするんだろう、
アタシ。


夢中でここまで駆けてきてふと我に返る。

でも。

だいたい先生はアタシのこと…。

そんなこと考えながら扉に置いた手を下ろし俯く。


しばらくドアの扉の前で立ち尽くす。





薄暗い出口。

扉の向こうは明るくて。



< 234 / 502 >

この作品をシェア

pagetop