明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

ただそれを認めたくなくて
認めるのが辛くて
そんな資格もないのに

遠くに置いたままにしているのだろう。


肘をつき窓から外を眺める。

植えられた木々が揺れている。

明るい日差しに緑が濃い。



俺はいったい…
何をどうしたいのだろう。

結局いつもそこにたどり着いてしまう。


もう余計なことを考えるのは止そう、
そう思って立ち上がる。

そのとき準備室のドアを誰かがノックした。

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