明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

あの穏やかな時間。

でもそう思えたのは一瞬だけだった。

彼女はあの包みを俺に差し出したのだ。


「先生…
これ、先生のじゃないですか…?」

見覚えのある水色の包装紙。

昨日の昼休み、
女子生徒たちがくれた…。

そして俺が捨てた…。


どうしてそれを彼女が持っているんだ?

雨霧はやはりあのとき中庭にきたのか?


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