明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

画面を見ながら時々彼女の動きを確認する。


キレイなカラダのラインをしている。

ブレザーを着ているがその指先から想像できる細い腕。

スカートから見える色白の足。

そして背中までの長い黒い髪はとても艶っぽい。


女子高校生と言ってももう立派なひとりの女だ。


雨霧は俺の視線に気づくことなく
フラスコを棚からひとつずつ丁寧に
取り出し数を確認しながらテーブルの上に置いてゆく。


そんな姿をぼんやりと眺める。


どれくらいの時間がたったのか、
パソコンの画面がスクリーンセーバーに変わっていたことに気づいた。


俺は視線をパソコンの画面に戻し元の資料作成の画面にした。


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