明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

靴を履き替えて階段を上がる。

窓から見えるのは真っ青な空。


-あれと同じ、そう思って!-

あのとき木村くんが指差したのと同じ青い空。

彼はあの空と同じくらいに明るくてやさしい。


だから彼とはまだもう少しこのままで…。

わがままだって言われても。


そして化学準備室の前を通る。

通るだけでどきどきする。


アタシって相当重症なのかも…。

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