明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

俺は彼女の天秤から落ちたんじゃなかったのか。

それとも彼女が相手の男の天秤から落ちたのか?


そんな女が情けをかけるような言い方をして俺の元に戻ってきた。

自分から別れておいてまたしばらくして。

あの日、
電話をかけてきて一言だけ。

「もう一度やり直しましょう?
やり直したいでしょ?」

彼女はそう言った。


やり直したい?俺が?



< 281 / 502 >

この作品をシェア

pagetop