明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

高校生くらいの頃はどんなにつまらないことでも笑えるって言うし。

例に漏れず彼女もそうなんだろう。

そして俺の元に戻ってきた女を思い浮かべる。

猫も杓子も…か。

そう、何不自由なく。
好き勝手に。

なんとなくそう思っていた。

ずっと。



でも森本の言葉がどうしても気になった俺は職員室に戻り鍵のかかったロッカーから生徒カードを取り出す。


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