明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

そう思って彼に答える。

「そうだっけ…。
じゃとりあえず準備室にでも行くか?」

「あ、
別にここでも構わないです」


木村は愛想よく笑って答える。

誰からも好かれる笑顔だ。

「先生はもてるから恋愛についてのことよく知ってるんじゃないですか?」

「…いきなり、か?」

俺は愛想笑いで彼に応える。

でもそんな話、
木村とはしたくもない。


< 355 / 502 >

この作品をシェア

pagetop