明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

聞かないほうがいいのかもしれない。

それでも彼女に避けられていることを納得しきれない自分がどこかにあって…
それならはっきりと雨霧から拒絶の言葉を告げられたら…。


そう、
彼女には木村のような明るくて頼りになる生徒の方が。


俺がさっき彼はいい生徒だと言った時も彼女はその通りだと言った。


ま、俺が言うこともなく当然ってわけか。


ここまで彼女を想い、
でも何も出来ないでいる。


そんな自分が本当に不思議に思えた。




< 390 / 502 >

この作品をシェア

pagetop