明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。
「あの…すいません」
見慣れない学生服の男女が俺たちに声をかけた。
どこの学校の生徒だろう。
年は…
雨霧と同じ高校生くらいか。
女子生徒は明るそうな笑顔。
でもそれとは反対に心配そうな顔をして一緒にいる男子生徒。
道にでも迷ったのだろうか。
女生徒の方がなにかメモのようなものを見ながら聞いた。
「緑ヶ丘公園って…
どこでしょうか?
このあたりにあるって聞いたんですが…」