明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。
だから
彼女に本のこと、
それから今までのこと許して欲しいと。
赴任する前に言ってどうしてもそれだけはおきたい。
でもそれを彼女に直接は…
伝えられない。
話を聞いてもらえないかもしれない。
もう俺には時間がない。
それなら。
俺は前回の授業で預かったプリントを生徒たちに返却するときに小さなメモをつけて彼女にプリントと一緒に渡そう、
そうすることにした。
「7月1日16時 管理棟裏で待っている」