明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

…雨霧 葵。

彼女が俺の前に現れてから
静かだったはずのこころの水面に小石を投げ入れられたような…。


広がる水面の輪はだんだんと大きくなってゆく…
そんな予感がした。


彼女はおそらく俺の本当の部分を知っている。

だから近づいてはこない。


これ以上近づいてこられてもっと自分のことを知られるのは困る。


いや…違う。

怖いんだ。


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