願いがかなうなら・・・・
それから学校の帰り道、咲にこのことを話してみた。

咲は見た目も中身も大人だ。

いっつも正論なことをいわれちょっと毒舌だけど、咲の考えは正直言ってあたってるし

人を納得させる答えばっかで、いつも私の相談相手になっていてくれていた。

「さーき!!どう思う??ほんとむかついたわ!!まぁたしかに顔はタイプさ。けどあの俺様はどうにかなんないの?みたいな。」

「まあ、ちぃがむかつくのもわからないことはないけど・・・・」

「けど??」

「ちぃもさクラスの子の名前くらい知っておきなさいよ!ばか!失礼じゃん!!」

「え…すみませ−ん帰ってから覚えます♪」


それから咲とわかれ、家の近くの公園で言い争っている声が聞こえた。
そっと近づき見てみると、あのむかつく男と彼女らしき人がなにか言い争っていた。

「・・・・なんで別れないといけないのよ!!」

「はあ??だからもうお前に冷めたの!!お前も俺じゃなく新しい男見つけろよ!!」

「・・・・最低!!」

女の人は走ってどこかへ行ってしまった。
「やばいもの見てしまった・・・・ていうか!!やっぱ最低な男じゃん!!」

「覗き見なんて悪趣味だな。」

「え??きゃーーーーー!!」

いつのまにかとなりにいるあいつ



「声がでけーよ!!てかなにしてんの??」

「え??いや・・私はなにも見ていません!!あなたが女の人と言い争ってるとこなんか!」

「見てんじゃん」

「え?あ!!ごめんなさい!!!見ようと思ってみたわけじゃなくて・・・」

「は??まっ終わったことだから別いいけど」

なにこの態度・・・・・

「終わったこと・・・・・ほんと最低ですね!!」

「は??」

「あの女の人泣いていたじゃないですか!!女の子を泣かせるなんて最低です」

「は??てかお前には関係ないじゃん」

「っそ・・そうですけど!!・・・・・」

「関係ないなら口出しすんなし」

むかつく・・・けど・・・心が痛んだ気がした・・・

「そうですか!!すいませんでした!!でわ」

走った・・・というか逃げた。

心が痛い・・・・なんで??






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