LIVE
コンビニに入ると
花火を探した。
『あっ!!これにしようよ!!』
千円の大量パックだ。
「そうだね、これにしよ。」
冬樹がレジに向かった。
朝だけにお客さんは
私達だけだ。
買い終わった後、
出ようとすると…
「ちょっと、そこのカップルさん!!花火忘れてるよ!!」
後ろからレジのおばちゃんから話しかけられた。
「あ~!!すみません…。」
冬樹が慌てて取りに行く。
「はい、どうぞ。ちょっと彼女!!彼氏格好いいね~!!」
おばちゃんが冬樹の腕を叩きながら言った。
(かかか…彼女!?!?)
端からみたら、
そう見えるのだろうか…。
『ええと…。ありがとうございます…。』
返す言葉も見つからず、
とっさにそう答えた。
冬樹がうつむいた。
(うわ!!ちゃんと否定しなかったから怒ってる!?)
「うふふふ…。じゃあ楽しんでね~♪」
おばちゃんは楽しげに
レジに戻っていた。
冬樹と外に出た。
『帰ろっか。』
「…。」
返事はなかったけど
とりあえず、歩き始めた。