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「そろそろ花火にしますか。」
お腹いっぱいの私達に
つぶやくように夏美がいった。
『やろうか。』
みんな席を立って外へ出た。
「はい、これ花火。」
冬樹が今朝買った花火を出した。
しばらくみんなで
花火をやって…
煙の吸いすぎで咳が止まんなくなった私は
近くにあったベンチに座った。
(星…きれいだなぁ…。)
見上げると、満天の空だった。
「桜…。」
上を見上げてる私のところに冬樹が来た。
『ん…??』
「これ、やろうよ。」
冬樹の手には2本の線香花火があった。
『うん!!やる~っ!!』
1本渡されて
「せーのっ。」
で火のついた小さいキャンドルに
2本の線香花火が入った。
お互い花火に火がついたら…
無言になった。
綺麗にパチパチと音をたてた。
『凄いよ!!綺麗!!見てみて!!』
冬樹の方をふと見ると、
「本当、綺麗だな。」
と満面の笑みで返された。
ドキッ…
また、ドキドキしてきた。
目をそらして
遠くを見ると、
夏美と悠斗も線香花火をしてた。
…恋…恋…
2人の姿に憧れるのは
なんでだろう…
…好き…
好きって…なに??
頭の中でぐるぐる回るワードに自分でも驚いた。