修羅と荊の道を行け
なんだろう。

居心地が悪い。

やっぱり化粧濃いよね。

顔が重いもの。

「あのチェックお願いします。あの、咲耶さん化粧しました?」

聞かれたらうんと答えるしかなかった。

「ノーメイクでも充分イケてますけど、ちゃんと化粧した方がいいと思います。…えっと、キレイです」

年下の仙石くんに言われた。

「ありがとう…」

褒められたからありがとうと返した。

なんか仙石くんの顔が赤い。

「どうしたの具合悪い?」

「大丈夫です!あの失礼します」

「具合悪いならすぐに良いなね」

この仕事も体力仕事なんだから。

「罪な女だねぇ」

白倉さんが苦笑いしてたけど、意味が分からなかった。
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