修羅と荊の道を行け
氷樹先生の彼氏は仕事第一の男で、約束を忘れたりドタキャンが多い。
その度に氷樹先生が傷ついているけど、笑顔で耐え抜いている。それが痛々しいと思う時もある。
それを氷樹先生の彼氏はどう思っているのだろうか?
助手席のドアが開いて、氷樹先生が助手席に着いた。
「おはよう。ごめんね折角のお休みに」
「良いよ。会社に行くだけだったから。氷樹ちゃんの方が大事だよ」
「ありがとう。さっちゃんが彼氏なら良かった。和樹くんより男前だもの」
「残念でしたね。これ、うちの母から、ハーブティーだよ」
「ありがとう。咲耶ママのお茶、大好き」
「じゃあ、行くよ。シートベルトして」
車を出した。病院までの間、氷樹先生はずっとお話を続けていた。本当は彼氏に来て欲しかったんだと思う。婦人科なんて病院で一二を争うくらい行きたくない。しかも妊娠とかいがいで。
その度に氷樹先生が傷ついているけど、笑顔で耐え抜いている。それが痛々しいと思う時もある。
それを氷樹先生の彼氏はどう思っているのだろうか?
助手席のドアが開いて、氷樹先生が助手席に着いた。
「おはよう。ごめんね折角のお休みに」
「良いよ。会社に行くだけだったから。氷樹ちゃんの方が大事だよ」
「ありがとう。さっちゃんが彼氏なら良かった。和樹くんより男前だもの」
「残念でしたね。これ、うちの母から、ハーブティーだよ」
「ありがとう。咲耶ママのお茶、大好き」
「じゃあ、行くよ。シートベルトして」
車を出した。病院までの間、氷樹先生はずっとお話を続けていた。本当は彼氏に来て欲しかったんだと思う。婦人科なんて病院で一二を争うくらい行きたくない。しかも妊娠とかいがいで。