修羅と荊の道を行け
「だーから結婚なんて考えてないって!」

「明日、浪川くん来るってよ」

「そうか!じゃあおれぁ寿司でも買ってくるかな。吉田のところに電話しておくか。明乃、酒は頼むぞ」

「聞いてよ!私の話し!」

叔母たちの異様なテンションに押されて、一日は終わった。



次の日、私は浪川くんのとおばたちが気掛かりで仕方なかった。

仕事で今夜からまた泊まり込まなくてならないからおばの店にいけない。

実家の連中より私のことを知っているおば夫婦が何を浪川くんに言うか分からない。


「どうした?咲耶、悶えて」

「いえ、すいません」

色々考えてたら行動がおかしいことになってたらしい。

「お前も忙しいな。彼氏ができたり喧嘩したり、仲直りしたり」
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