修羅と荊の道を行け
｢うちには子供がいないし。咲耶は本当の娘の様に思ってからいつまでもいてくれて良かったんだけどね｣

さすがに中学進学前に家に戻したらしい。

｢戻っても義兄さんと喧嘩するたびにこっちに来てたし、高校はこっから近い方の高校をわざと選んで来てたよな｣

｢眞ちゃんの自転車の後ろに乗って通ってたわねぇ｣

それから咲耶の珍プレー好プレーをアルバムを見て説明を受けた。
かなり笑える女子にしては土臭い話しが多かった。



話していて、ふと美雪さんの指に目が行く。ごつごつしていて、指に鮹がある。オレの予想が正しければ。

｢あの、ご職業を伺ってもよろしいですか？｣

｢あぁ畳屋だが｣

やっぱり、オレがガキの頃、家が畳を変えた時に来てた職人さんと同じ指をしてた。

｢すいません、うちの会社の仕事を受けてくれませんか？｣

オレの会社の請け負っている仕事内容を話して、仕事を以来すると、快く引き受けてくれた。
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